正確に言うと、「今日読んだ本」ではないけれど・・・・
先日、単行本でやっと「テレプシコーラ」10巻を読んだ。
山岸涼子はずーーーっと読んでいる作家だし、「アラベスク」は語りつくせないほどの影響を与えられた作品だったけど・・・・。
テレプシコーラを読んで夢に見てしまいました。千花ちゃんが死んだこと。
いい年して、こんなにショック受けるとは思っていなかったのですが・・・・。
何気なくネットで検索したら、多くの(多分同世代)の方が、涙していた千花ちゃんの死。
15年足らずの人生で、多分辛い記憶のほうが多かっただろう(だって子供の頃の楽しい人生なんて、思春期の辛い経験に比べたら、彼女の記憶にどの程度残っているか・・・)・・・・・
踊れない自分は望んでいた自分と違う生き方だ、と知ってしまったのか。若いゆえに思いつめてしまったのか・・・・若い頃思いつめた記憶が多くの中高年(失礼)の方の琴線に触れるのか・・・。
踊れない=生きていられない、というのが「テレプシコーラ」たる所以なのでしょう。
バルザックの小説は、作者でさえも登場人物が実在するかの錯覚にとらわれたというけれど、作中の中学生の行き方に涙させる山岸涼子はバルザックに匹敵する作家だと思う。
余談:それにしても「はちみつとクローバー」もそうだったけど「生きていくこと」と「自己の芸術」がイコールな作品が目に付く。芸術至上主義が昨今の流行なのだろうか?
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